アステキ

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-社会人の明日を、もっと素敵に-

ただの懐メロじゃない。荻野目洋子『ダンシング・ヒーロー』には特別な想いがある

LOOK BACK(ぼくの時代を振り返る) エンタメ

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懐メロを聞いて、ふと小学校3~4年生の頃を思い出した。
どうでもいい思い出話だが、ちょっと付き合ってほしい。

うちの小学校は、児童が立候補したら、年に1回、
朝礼で出し物をすることができる。
 
毎年、なんとなく見てる側であったが、
ふと、「舞台に上がってみたい」という衝動に駆られたぼくは、
友達を誘って3人で立候補して、歌を披露することにした。
 
では、何を歌うのか?
どういう議論をしたのか記憶にないが、結局これに決めた。
 
 
なぜ、これを選んだのかは、わからない。
たぶん、直近の音楽の授業で習ったからだろう。
 
そして、ぼくらは練習した。
放課後、帰り道、家。たぶんソロで100回、
3人揃って5回は練習したと思う。
 
だからだろう、本番は特に緊張しなかった。
 
3人が落ち着いて、
別にハモるわけでもなく、同じ音程で、直立したまま舞台で歌った。
この曲を。
 
 
ゆるやかな曲を歌い終えて、特段拍手はなかった
が、やりきった感はハンパなかった。
3人でガッツポーズしてたと思う。
 
で、僕らの番が終わったら、次に、隣のクラスの”おっくん”が、
一人で舞台に上がった。
 
「一人で寂しいな。いったい何をするんだろ」、って思ったら、
いきなりデカい音で、この曲が鳴り出した。
 
 
聞いたことがない曲だ。
でも、おっくんは、足でリズムを取り、ハイトーンで歌う。
何を言っているのか不明だが、英語の発音が良かった。
「イカしてる」って、思った。
 
おっくんが、眩しくて、「花」を3人で歌ったことが恥ずかしくて、
舞台から逃げ出したくて、たまらなかった。

 

結果、賞をもらったのは、おっくんの「ダンシング・ヒーロー」ではなく、

ぼくたちの「花」であった。

 

が、そんなものはどうでもよかった。

もう、わかっていたから。誰が会場の空気を変えたかを。

今でも「ダンシング・ヒーロー」を聞くと、思い出す。
人生で初めて、「インパクト」というものを実感した、この瞬間を。
荻野目洋子 Best Selection

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